2005年01月01日

担当医による術前説明

*サイトデータの一部をブログに移行したもので、実際は過去の記事になります*

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現在の状態:正常股の場合、大腿骨頭は球状・臼蓋はお椀のような形になるのに対し、私の場合、大腿骨頭は扁平化していてきのこの頭のような形・臼蓋はスープ皿程度の弧でしかない。これまでいくつかの手術をしてきた結果、悪いなりに関節は適合しており、軟骨も比較的残されている。但し、体重を受ける部分が少ないので長い目でみると段々傷んでしまうのはやむを得ない。3D-CTで見ると前側の骨頭が全部見える(骨の覆いが全然ない)。この状況にしてはよく持っている。

手術について:手術をしても正常な関節には戻せない。RAOをするには、骨頭と臼蓋の曲率が合っていないので難しい。臼蓋形成術をする。臼蓋形成術をすることによって、今よりも支えが出来るので、大腿骨側の骨頭の負担が少なくなる。それによって今ある症状が和らぐと共に、軟骨が傷んでいくのを遅らせることが出来る。

手術(臼蓋形成術):骨盤側の傷を使い筋肉を展開し、骨盤から屋根にする部分(通常は3センチ×4センチくらい)を切り取り、臼蓋前上縁に溝を掘って骨盤から採った骨を骨移植する。

手術時間:手術自体が2時間、麻酔の準備や覚ますのに2時間。計4時間の予定。(実際は8:30手術室入室、2:00頃帰室)

術後:手術当日は安静。翌日から座位可。1週間以内に車椅子移動可。2週間目から調子が良ければ免荷歩行。3週間目から1/3荷重。1ヶ月くらいで1/2荷重。6週で2/3荷重(片松葉)。5~6週で片杖で退院もしくは転院。退院後も大学病院で定期的に受診。杖を外せる目安は3~6ヶ月。

合併症について
輸血:臼蓋形成術自体は時間もかからず侵襲も大きくない出血の少ない術式だが、何度も切った場所は出血がしやすく止めにくい。普通の人よりは出血しやすい可能性がある。不規則抗体を持っているので血が出にくいよう処理したり、血を薄めてあとで戻す(希釈式自己血輸血のことと思われる)処置をする。場合によっては輸血をすることがある。しかし、輸血はまずしなくていい予定。

知覚障害:足の付け根には足へ行く神経があるので、しびれが出る可能性が高い。しびれは徐々に戻ることが多い。運動を司っている神経ではなく知覚神経だけなので、運動障害はない。

追記1:術後1年半経った現在、軽くなったものの知覚障害は残っています。ちなみに右大腿部にも感覚の鈍い箇所が残っています。35年間気付いていませんでしたが、2回目の手術の合併症だと思います。)
追記2:術後10年経った今も知覚障がいはあります。熱い・冷たい・痛いに鈍い反面、しびれるような軽い痛みを感じる時があります。本当に痛いのではなく、痛く感じてしまう状態なのだと思います。

感染の可能性:傷が膿んだりすると最悪の場合、傷を開けて洗浄になる。

肺動脈血栓症:命に関わる合併症。弾性ストッキングやフットポンプで予防。一番の予防は自分で足を動かす事。

内科的合併症:喘息やアレルギーが起きた時にはその時その時で対応する。

今後の予想:骨移植した部分は再構築(リモデリング)されていき、だんだん馴染んでいくと共に少しずつ形が変わる。(例:大きくなったり小さくなったりする)臼蓋形成術をしたからといって正常な関節になるわけではないので、段々と関節の変形が進んでいくことは仕方ない。

posted by おさかな at 00:00| Comment(0) | 2004年左臼蓋形成術 | 更新情報をチェックする
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